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2026August18に公開

飛行機の預け荷物とTSAロック

預け荷物の施錠ルールとTSAロック、旅行鞄の選び方について学び、渡航先に安全に荷物を運ぶヒントを解説。
Yuno Imai
空港でスーツケースを預け入れる人

国際線では、預け荷物の施錠ルールがあります。渡航先によりルールが異なるため、事前に確認する必要があります。
  • アメリカや一部の国への出入国では、預け荷物の中身が検査されるため、TSAロックを使い、職員が解錠できる方法で施錠するか、施錠しないで荷物を預けなくてはなりません。
  • 海外旅行には、目的にあった旅行鞄を選び、預け方のルールに従い荷物を預けましょう。

旅行中に、荷物を安全に運ぶためには、旅行鞄の施錠のルールを理解し、目的に合った旅行鞄を選ぶことが重要です。

一部の国への渡航には、原則として飛行機の預け入れ荷物の鍵をかけない、またはTSAロックでの施錠のみを許可している場合があるため、預け荷物施錠には細心の注意をはらう必要があります。

この記事では、安全にスムーズに荷物を運べるよう、飛行機の預け荷物の施錠ルールと目的にあった旅行鞄の選び方を解説しています。

TSA(ティーエスエイ)ロックとは?

TSAとは、英語の「Transportation Secuirty Administration」の略語で、「アメリカ運輸保安局」を意味します。そしてTSAロックは「Travel Sentry Approvedロック」の略語で、空港で受託手荷物を検査する際にTSA職員が専用のマスターキーを使って解錠できる認証ロックのことです。TSAロック対応の鍵であれば、セキュリティチェックが厳しいアメリカに出入国する際でも、施錠したまま荷物を預けることができます。お持ちのスーツケースの鍵穴付近に、赤いひし形のマークのTSAロックのロゴがあるか確認しましょう。

TSAロックが必要な理由

2001年の同時多発テロ以降、警戒強化の一環としてアメリカの空港内では受託手荷物の開披検査が認められています。このため、TSAロック以外の鍵がセキュリティ検査でこじ開けられ、スーツケースが壊されてしまう可能性があります。そのような場合でも、アメリカ政府や航空会社は開錠して破損したスーツケースやその中身の紛失に対する補償はしてくれません。そのため受託手荷物は施錠しないか、TSAロックを使用する必要があるのです。盗難、抜き取り、破損時の荷物の散乱などを防止するだけでなく、不必要なトラブルを避けるためにもTSAロックの使用を検討しましょう。

TSAロックが必要な渡航先

日本国内の空港では不要です。主にアメリカとアメリカ領土に出入国する際に必要になりますが、カナダやメキシコ、ヨーロッパやアジアの一部の国でも導入されています。注意が必要なのがアメリカを経由して他の国へ乗り継ぐ場合です。最終目的地がアメリカでなくても、アメリカの空港が最初の入国地点であればTSAの検査対象となります。そのためアメリカを経由するすべての乗客に、TSAロックの使用または施錠せずに手荷物を預けることが推奨されます。

スーツケースにTSAロックがない場合

お手持ちのスーツケースにTSAロックが付いていない場合は、別売りのTSAロックの購入を検討しましょう。TSAロック付きのスーツケースベルト、南京錠やワイヤーロックなどのTSAロック、ダイヤル式、ロック式、指紋認証式などニーズに合った鍵が選べます。またTSAロック付きのスーツケースをレンタルすることも可能です。

ベッドの上でスーツケースに荷物を詰める人

預け入れ荷物を施錠をしない場合

荷物の形状などから別売りのTSAロックが使用できず、施錠しないで荷物を預けなければならないシチュエーションもあるかもしれません。その場合は以下のポイントを確認しましょう。

貴重品は絶対に入れない

受託手荷物の施錠をしない、またはできない場合は絶対に貴重品は入れないでください。これらには現金、自宅の鍵、電子機器、個人情報に関わる書類、ブランド品、高価な時計やジュエリーなどが含まれます。万が一紛失した場合に替えが利かないものや、すぐに調達が難しいものも避けましょう。

中身が飛び出さないように工夫する

スーツケースは輸送中に積み重ねられたり、投げられたりして雑に扱われてしまうことがあります。鍵をかけないスーツケースが何らかの衝撃によって開いてしまいそうな場合は、スーツケースベルトで固定するといいでしょう。衝撃による中身の散乱を防止できるだけでなく、スーツケースベルトは目印になるので、ターンテーブルで似たような色やスタイルの荷物と取り違えてしまうことも防げます。

空港内を手をつなぎ歩く大人と子ども

目的別の旅行鞄

旅の期間、移動手段、重視するポイントなどによって適切な鞄の種類は変わります。スーツケース、バックパック、ボストンバッグの特性を理解して、旅先に合ったものを選びましょう。

スーツケース

スーツケースは、他の旅行鞄に比べ、耐久性や柔軟性にすぐれ、まとまった荷物を転がして歩くことができるため、国内・国外のいずれの旅行にも使いやすいです。大きさもさまざまで、週末旅行サイズから、1ヶ月以上の長期旅行にも使えます。ただし、舗装された道路を歩くといったケースや、長い距離を歩いて移動するといったケースでは、使いにくく感じることでしょう。

スーツケースにはいくつか種類があります。ハードケースかソフトケース、そして本体の開閉部分がファスナーかフレームタイプに分かれるため、それぞれのメリットとデメリットから、好み、目的に合った、自分が使いやすいと思えるものを購入すると良いでしょう。

タイプ別のスーツケースのメリットとデメリット

種類

メリット

デメリット

ハードケース

頑丈、耐衝撃性と防水性に優れている、盗難リスクが低い、悪天候の都市への旅や長距離移動に適している。

重い、収納の柔軟性が低い、強い衝撃によるひび割れや凹みの可能性がある。

ソフトケース

軽い、収納の融通が利く、容量を拡張できる、衝撃を吸収する。

耐衝撃性と防水性が低い、ナイフで切られるなどの防犯の懸念。

ファスナー

軽い、完全に開けなくても開閉が可能。

噛み合わせのトラブル、防水性が低い、ナイフや鋭利な刃物でこじ開けられてしまう可能性、違法禁止物を知らずに入れられてしまうリスク。

フレーム

防水、密閉性に優れている、耐久性と防犯性が高い。

重い、荷物を詰め込みすぎると閉まらない、開閉時に完全に開ける必要がある。

バックパック

バックパックは両手が空き、スマホやカメラの操作がしやすいことがメリットのひとつです。階段、石畳、山道などを身軽に動けるためアクティブな旅におすすめです。デメリットは身体への負担、防犯リスク、耐衝撃性と防水性が低いことです。

ボストンバック

ボストンバックのメリットは、それ自体が軽量で荷物の出し入れがしやすいことでしょう。バックパックと同様に機動性が高く、悪路の移動に適しています。短期の旅行や公共交通機関での移動が多い旅におすすめです。デメリットは、長時間の歩行移動には向いていないこと、耐衝撃性と防水性が低いことです。