国外の旅行先に出かけることができない状況が続いていますが、再び安全に旅行できるようになった時に向けて旅の計画を楽しむことはできます。旅のインスピレーションとして、今回は世界10ヶ所の旅行先をトリビアと共にご紹介します。一風変わったものからほとんど知られていないものまでお届けするこの記事を読めば、きっと内なる冒険心が刺激されること間違いなし!
###1. モンゴルは世界一人口密度の低い国です
グラナダにあるサクラモンテとグアディクスでは、15世紀にまで遡る古代スペインの洞窟住居での生活を続ける人々が暮らしています。ここでは岩がちな地形がくり抜かれ、地下に2,000軒もの家々が密やかに形成されています。その昔、これらの洞窟住居は宗教や人種による迫害を逃れるために作り出された場所でした。そして現在も、数世紀前の人々と同様に自給自足の生活を営む住人たちの大切な家として存在し続けています。
ヤクーチアにあるオイミャコンの渓谷はロシアの北東部に位置する、北半球における「寒極」(地球の北 / 南半球で最も低い気温を示す地点)です。ここでは気温がなんと-70℃にまで達し、アルコールですらも凍り付いてしまいます。現代的な施設や設備が少なく、人が住めなさそうな環境のこの村には500人のシベリア人が暮らしており、トナカイの放牧をはじめ狩猟、漁業などの伝統的な生業を行っています。厳しい環境にも耐えられる人々の間では、現地の観光も人気になりつつあります。
中国の杭州市郊外には、現地の人々が「リトル・パリ」と呼ぶ場所があります。高級感ただようこの都市開発地区は建築と工学の粋を集めて作り上げられており、エッフェル塔のレプリカ(本物の3分の1のサイズではありますが、アメリカのパリス・ラスベガス・ホテル(Paris Las Vegas Hotel)にあるものに次ぐ世界第二位の大きさのレプリカです)をはじめ、凱旋門やシャンゼリゼ通り、リュクサンブール公園の噴水が彩りを添えているほか、クリーム色のネオクラシック様式の建造物が立ち並ぶパリの街並みがほぼ完全に再現されています。
透き通った海が訪れる人々の目を奪うニュープロビデンス島ですが、その魅力はそれだけに留まりません。海の奥底にはなんと、世界最大の海底彫像(重さ60トン、高さ約5.5m)、「オーシャン・アトラス」が眠っているのです。この像を手がけたアーティスト、ジェイソン・デカイレス・テイラー氏は数多くの海底彫像を制作しており、これらの彫像は荒廃してしまった海底に様々な海の生き物を呼び戻す助けとなっています。
ハート型の島は世界中に数多くあるものの、クロアチアのガレシュニャク島ほど完璧な形をしたものはないでしょう。元々は無人島であったものの、この島を心に残るロマンチックな旅行先にすべく環境整備が行われており、近いうちに結婚式やハネムーンの旅行などが行えるようになります。
文化やコーヒーなどをはじめ、様々な魅力にあふれているデンマーク。現在では環境分野で世界をリードする存在にもなっており、環境パフォーマンス指数(EPI)では2021年に世界で最もクリーンな国として選ばれています。デンマークの先進的な環境意識は現地の人々の日常生活に反映されています。例えば、この街の最先端のビルである「コペンヒル」は、廃棄物を熱エネルギーと電力に変換する廃棄物発電所であると同時に、屋上を芝スキー場として利用した施設なのです。ここでは年間を通して、家族連れやプロのスキーヤーたちが存分にスキーを満喫しています。
トルコにあるクシュコイ村では、希少な「鳥言語」と呼ばれる指笛が用いられています。名前とは裏腹に、この指笛は鳥との意思疎通には使われず、クシュコイの起伏の激しい山岳地帯に散らばっている村民同士でのコミュニケーションに使用されています。通常の言語と同等に複雑な内容も伝えられるほか、高音を用いることで長距離での意思疎通も可能となっています。数世紀に渡って続くこの慣習は、2017年にはユネスコの無形文化遺産として登録されました。いつか、木々の樹冠に反響していくこの指笛の音を実際に聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
街を週末に観光して回るのがお好きな方は、今度は国をわずか数時間のうちに徒歩で横断するのに挑戦してみてはいかがでしょうか。小さいながらも美しいリヒテンシュタインは南北25km、東西4kmとかなりコンパクトな国のため、どの方向へ向かおうとも数時間の内に端から端まで移動できてしまいます。しかし、アルプス山脈の中心部に位置しているため、一部傾斜がきつい道のりとなることでしょう。